あらすじ

— 彼女たちはなぜ恐ろしい罪を犯すことになったのか ―
ヨシダ、イシイ、ツツミ、イケガミの4人は、同僚でもあり、友達だ。
一見、平凡な女たちは、リーダー格のヨシダにそそのかされるまま、夫の保険金を目当てに医療知識を駆使して、殺人に手を染めていく…。

作品について

関西を拠点に活動し、不慮の事故により48歳という若さで世を去った劇作家 大竹野正典は、現実に起きた事件をモチーフに人間の闇に迫る戯曲を数多く発表してきました。本作は、2002年に福岡で発覚した、女性看護師4人による連続保険金殺人事件を題材に、大竹野が終生こだわり続けた「家族」や「家庭」という関係性の中で生まれる心の闇を色濃く打ち出した作品です。2003年、くじら企画のプロデュースで初演され、2004年の第48回岸田国士戯曲賞の候補作品にもなりました。