現代日本演劇のルーツシリーズ講座編「古典音楽について学んでみよう!」(12月26日)
エイチエムピー・シアターカンパニーは、2014年から「現代日本演劇のルーツ」シリーズと題して、古典作品を現代演劇として再構成する取り組みを行ってきました。記念すべき第10作目は、近松門左衛門の姦通劇『堀川波鼓(ほりかわなみのつづみ)』という作品をとりあげ、大阪を拠点に活躍する邦楽の担い手と共に新作をつくり、3月に大阪で上演を予定しています。
今回、上演の前に、古典の音楽に着目し、古典芸能の魅力や楽しみ方をお伝えするレクチャーと実演を交えた講座を開催します。
初心者の方にとっては古典芸能をわかりやすく、楽しめる機会に、古典芸能に慣れ親しんでいる方にとっては新しい魅力を知る機会になるはず。ぜひご参加ください。
■日程:2021年12月26日(日)15:30~17:00(終了予定)
レクチャー:「現代演劇と古典芸能のコラボレーションの可能性」
講師:広瀬依子(追手門学院大学国際教養学部講師)
古典も現代演劇も、演じ手も鑑賞する人々も今を生きる現代人である以上、同時代の実演芸術といえます。この回では、古典の魅力を再発見しつつ、現代演劇と古典芸能のコラボレーションの可能性について、ぜひ学んでみましょう。
※新作公演『堀川、波のつづみ』の創作メンバーとのクロストークあり。
広瀬依子(ひろせよりこ)
追手門学院大学国際教養学部講師。元『上方芸能』編集長。1989年から終刊の2016年まで同誌に勤務し、古典から現代まで関西の舞台芸能について誌面編集・取材・執筆を行う。2018年より現職。共著に『上方芸能事典』。文化庁芸術祭審査委員、伝統芸能を活用した大阪の魅力開発のための有識者会議委員等もつとめる。
実演
『堀川波鼓』をもとに西史夏が書き下ろした新作『堀川、波のつづみ』より、一部を抜粋して初披露します。
出演:常磐津美佐希(浄瑠璃)、常磐津三都貴(三味線)
常磐津美佐希(ときわづみさき)
幼少期より邦楽・日本舞踊を稽古する。8歳で松尾塾子供歌舞伎に入塾。卒業後、現在に至るまで元市川少女歌舞伎 市川梅香(歌舞伎舞踊さつき流家元)に師事。常磐津名取名は常磐津美佐希。囃子名取名は望月太美一希。
平成29年1月伝統芸能界の女性有志と共に一般社団法人関西伝統芸能女流振興会を発足。代表理事を務める。
常磐津三都貴(ときわづみつたか)
高知県出身。舞踊家の母を持ち幼い頃から邦楽に親しむ。平成8年に常磐津三都貴の名を許される。平成26年には地元高知県で「三都貴一門に よる勉強会」、平成30年には「つくし会」を主宰。関⻄を中心に NHK「邦楽のひととき」や演奏会舞踊会等で活動中。 一般社団法人関⻄常磐津協会理事。 一般社団法人関⻄伝統芸能女流振興会監事。
■会場
布施PEベース(東大阪市長堂3-4-9 ハヤマビル)
アクセス:近鉄布施駅 東北出口より徒歩約5分
JR・近鉄河内永和駅より徒歩約3分
■チケット
予約2,000円/当日2,300円
■お申込み・お問合せ
エイチエムピー・シアターカンパニー
WEB: https://ssl.form-mailer.jp/fms/1f7ee89f718028
mail@hmp-theater.com
Tel:090-9696-4946(前田)※10:00~19:00 電話がつながらなかった場合は折り返しご連絡します。
※ウェブサイトの「新型コロナウイルス感染防止対策について」をご確認の上、ご来場をお願いいたします。
スタッフ
構成・演出=笠井友仁・髙安美帆/舞台監督=塚本修/照明=吉田一弥/音響=宮田充規/映像=サカイヒロト/宣伝美術=山口良太/制作=前田瑠佳/制作補助=山下みさを、山崎市茅乃、前田成美/企画=岡田蕗子、笠井友仁、髙安美帆、前田瑠佳、森田祐利栄/協力=一般社団法人関西伝統芸能女流振興会、CQ、slowcamp/製作:エイチエムピー・シアターカンパニー/主催:一般社団法人HMP
⽂化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
・新作公演『堀川、波のつづみ』
原作:近松門左衛門『堀川波鼓』
作:西史夏
演出:笠井友仁、髙安美帆
出演:髙安美帆、森田祐利栄、岸本昌也、高橋紘介、西村貴治、大熊ねこ、阪田愛子 他
常磐津美佐希、常磐津三都貴
日程:2022年3月12日~13日 計3ステ(予定)
会場:in→dependent theatre 2nd(大阪)
エイチエムピー・シアターカンパニー
「hmp」という劇団名で活動を始め、ハイナー・ミュラーの作品を中心に舞台作品を発表。2008年に現在名に変更する。主に①同時代の海外戯曲シリーズ、②現代日本演劇のルーツシリーズ、③実験的なオリジナル作品のカテゴリで創作を行う。