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NOTE
2023.10.30
作者のことば

『ハムレット 例外と禁忌』 上演によせて 文・くるみざわしん

ハムレット― 生きるべきか、死ぬべきか。
それが確かに問題だ。
こんなひどい世界。今のままの私ではいたくない。
生か死か、二者択一で答えを選ばないと。

シェイクスピアのハムレットは戦に赴くノルウェー軍の兵士の姿にこころを熱くして己を𠮟りつける―「俺は男だ」
迷いを捨て「俺は男だ」に生きようとするのだが それで「生きる」ことになるのか否か。
またまた二者択一の問いが立ちはだかる。
私はここで否を選ぶ。
シェイクスピアのハムレットとは別の道がひらけてくる。
大きな疑問も。

そもそもどうしてハムレットはこんなに苦しむのか。
明らかにしたい。
ハムレットとはいったい何者なのか。

「to be, or not to be」の問いを入り口にして
新しい道を進み
二者択一ではとらえきれない
例外と禁忌のハムレットに近づこう。

分けて入れば、墓穴がぽっかりと口を開け、
ドクロがびっしりつまっている。

シェイクスピアのままではやれない。
そんな、hmpハムレット。
観に来て欲しい。

作 くるみざわしん

公演詳細・チケット:https://hmp-theater.com/work/hamlet/

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